あじーるの活動(平成27年度)
①総合相談
どんな困りごとも、まずお話しください。
仕事や家庭内で問題を抱えている方、または障害を持っている、シングルマザーの方など、生きづらさを抱えていたり、困っている方たちの生活全般のご相談を受け付けております。役所や保健所へ行くのに敷居が高い…と感じている方にも気軽に相談してもらいたいと思い、窓口を設けました。
相談人数 | 18名 |
---|---|
電話やメールによる相談対応 | 34件 |
面談 | 7件 |
訪問・同行 | 14件 |
▼相談内容(一人あたり複数)
経済的困窮 | 4件 |
育児 | 2件 |
暴力被害 | 4件 |
対人関係の悩み | 3件 |
家族関係の悩み | 3件 |
就労や将来の悩み | 5件 |
その他 | 4件 |
②一時宿泊スペース
ちょっとだけ離れたい、一人でゆっくり考えたいときの空間。
世間にはDVシェルターや生活困窮者のためのシェルターなど、法律に基づいて運用されるシェルターがあります。法律に基づくシェルターは公的に様々な支援が受けられる一方で、居住地や資産や収入、経緯によりどうしても対象者の線引きがあります。一時宿泊スペースは、事情や資産を問わずに利用でき、かつ相談サポートを受けられるような居場所としてつくられました。数日だけ家族と離れて休みたい方、地方からなど、理由は特に問いません。女性、子どもであれば、誰でも一泊1000円で泊まることができます。
▼利用理由
利用件数 | 7件※ |
---|---|
家族からの一時的な退避 | 3件 |
困窮状態による緊急一時保護 | 2件 |
地方から札幌市への移住を検討する滞在のため | 1件 |
その他 | 1件 |
※のべ宿泊数38名
③社会体験事業
一人ではできないことを、みんなで楽しくやろう。
日程 | 行事 |
---|---|
10/2 | あじーる同窓会 |
11/4 | ハロウィン企画・かぼちゃお菓子づくり会 |
12/16 | アクセサリーづくり・ロザフィ講座 |
1/19 | 新年会企画・キッシュづくり |
2/5 | フリーマーケット企画・ああ、もったいない会 |
3/17 | スタッフ送別会・オランジェットづくり |
④おしごと応援隊
あなたの就職活動をサポートします。
どんな仕事をしたらいいかわからない、仕事がなかなか続かない、障害を持っているなど、今後どうしたら良いか?を一緒に考えながら、他機関へ繋いだり、同行支援をします。また、仕事探しにはお金がかかるため、リクルートスーツの貸し出しをしたり、事務所のパソコンを使って職務経歴書などの文書も作成、印刷できます。
▼利用者数(10件)
体験ボランティア | 2名(のべ2回) |
体験就労 | 1名(のべ1回) |
就活相談 | 3名(のべ3回) |
同行支援 | 2名(のべ10回) |
求人マッチング | 7名(のべ8回) |
備品貸し出し | 3名(のべ3回) |
▼雇用形態別の就職数
雇用形態 | パート | 正社員 | 福祉的就労 |
---|---|---|---|
利用による就職数 | 6 | 0 | 1 |
⑤ピア・カフェ
自分に関わる社会のこと、制度について学ぼう。
私たちが普段生活しているうえで知っておくとタメになるようなテーマの勉強会を、講師をお招きして開催しました。興味ある方であればどなたでも参加できます。最近話題になったマイナンバー制度や、金銭管理講座、北欧のワークライフバランスについて、みんなで勉強しました。
日程 | テーマ | 参加人数 |
---|---|---|
10/27 | 第1回 マイナンバー |
5人 |
10/29 | 第2回 金銭管理 |
8人 |
2/19 | 第3回 ワークライフバランス |
6人 |
⑥ワーカーズ・カフェ
専門職を対象とした福祉の懇談会。
生活保護などの福祉制度や、それに関連する社会問題をテーマに、福祉に関わるお仕事に従事するひとと、当事者、興味のあるひとで集い、ざっくばらんにトーク、お茶と軽食をつまみながら、リラックスした状態で意見交換、情報共有をしました。
日程 | テーマ | 参加人数 |
---|---|---|
10/8 | 生活保護制度学習会① | 6人 |
10/14 | 生活保護制度学習会② | 9人 |
10/28 | 生活保護制度学習会③ | 11人 |
11/11 | 生活困窮者自立支援制度学習会① | 9人 |
11/18 | 生活困窮者自立支援制度学習会② | 7人 |
⑦レクリエーション
みんなで外出したり、楽しく気分転換!
音楽フェスティバル、動物園など、ちょっと遠出して気分転換に遊びに行きました。
日常も、非日常も、みんなと一緒に過ごす時間を、大切にしていこう。
⑧当事者研究
利用者の困りごとをなどをもとに研究。
当事者研究とは「当事者の生活経験の蓄積から生まれた自助 -自分を助け、励まし、活かす- と自治(自己治療、自己統治)のツール」(当事者研究ネットワークより)です。
平成27年度は、月2回のペースで「あじーる当事者研究」を実施し、各回4名~1名が参加しました。シェルターを出てから1年、2年と、歩み始めた新しい生活における、さまざまな困りごとを、皆でわいわい楽しく研究をしました。