活動内容Activities

総合相談(電話&面談)

どんな困りごともまずはお話を聞かせてください。仕事や家庭内で問題を抱えている、障害や病気のこと、子育ての悩み、生きづらさを抱えている方の生活全般のご相談を受けています。役所や病院など必要な手続きに付き添うことが可能です。

生活困窮者シェルター事業

札幌市内で行き場を失っている、ホームレス状態の女性のためのシェルター(一時的な生活の場)です。利用料はかかりません。衣食住を確保し、専門性のある相談員(全員女性)がいっしょに今後のことを考えて、生活再建のために必要な手続きの同行や、お部屋探しをお手伝いします。

部屋数
単身4部屋、世帯1部屋
利用料
無料
期間
原則3ヶ月以内、事情により延長可能

※利用には一定以下の収入・資産などの要件があります。

シェルター利用まで

経験者インタビュー

女性アイコンAさん(40代)

シェルターを利用した経緯を教えてください。
国立大学の大学院を中退しました。研究者になる道を辞めたときに、厳格な母親から縁を切られ、家に帰れなくなりました。保証人になってくれる人がおらず、新しい家を借りるのにもかなり苦労しました。教育関係の個人事業で生計を立てていましたが、トラブルを発端に事業不振になり、収入が激減し、ホテルやネットカフェから仕事へ通う生活を一年間続けました。手持ち金が90円になり、嵐の夜に一晩路上で寝たのは本当に堪えました。携帯電話の充電が切れる間際であじーるに相談をしました。最後の三日間はほとんど食事を摂っていなかったので、空腹でくらくらでした。事務所でいただいた酢豚が身に沁みました(笑)。
シェルターの良かったところを教えて下さい。
個室だったのが良かったです。一人の時間をもって、じっくり今後について考えることができました。シェルター退出後も、あじーるとのつながりは、貴重なつながりです。新しいひとと出会い、どうでもよい話をする。それだけでも、発見があります。
いま困りごとを抱えているひとに、メッセージをお願いします。
何度失敗してもいいので、前に進んで欲しいです。但し、そのときは第三者に客観的な意見をもらったほうがよいでしょう。一人で動くと、自分ひとりだけの価値観になってしまいますから。シェルターは単なる一時的な避難場所なのではなく、再出発しようと苦闘するひとたちにとってはいつも元気をもらえる場所であり、自分の立ち位置を再確認できる場所でもある、シェルターでたらハイおしまい、ではなくいつでも顔見せてほしいし、つながりを感じることができる場所、それが「あじーる」だと私は感じています。
Aさんはこれからどんな将来を?
今後は、これまでのキャリアを生かして、子どもの支援をしたいです。それも、単なる学習の支援にとどまらず、困窮など、子どもの生活背景にアプローチしていきたいです。

女性アイコンKさん(30代)

幼少の頃より、両親から言葉の暴力や、殴る蹴るがありました。父親に外で殴られ引きずり回されたときに駆け込んだ警察に「この地域にシェルターはない」「ホテルに泊まって仕事に通い引っ越すしかない」といわれ絶望しました。自分なりにインターネットで情報を探し、役所にメールを送ったところ、返信が返ってきました。実際には、地元にDVシェルターの団体があることが分かりました。その団体から、あじーるを紹介されました。
初めてシェルターの部屋に入り、ドアの鍵をかけたとき、「ああ、これで終わる」と、心底ほっとしたのを覚えています。

シェルターにいる間、辛かったことはなんですか?
シェルターに入ったときって、目の前のことに精一杯で、何をしたいかを考えられる段階ではないんです。でも、先に進むためには、「何がしたい」を周囲に見せなくてはいけない。それが辛かったです。
両親から逃れ、環境が変われば、うつや摂食障害の症状も自然と消えるだろうと思っていました。貯金を使ってアパートを借りて、仕事を探して…と、考えていました。ところが、これまでの人生で受けたダメージから引き起こされた病気は、自分が考えていた以上に根深かったようでした。シェルターに入った後も、病気の症状は続き、自分がすぐに働ける状態ではないことに気づきました。札幌に出る前に、地元の支援団体のひとに「これからの人生長く続くのだから、シェルターにいる間に、何か資格を持ちなさい」といわれたので、病気と時間をかけて向き合いながら、生計を立てられる資格を持とうと決意しました。
シェルターの良かったところを教えてください。
まず自分のような状況のひとを受け入れる先があるというだけで、良かったです。また色々な機関の窓口としての機能があったところと、それから「あじーるサロン」の存在も、大きかったです。
あじーるサロンでは、昼食をスタッフや他のひとと一緒に食事を摂ることで、そのまま相談をしやすかったです。日常的な会話のなかから、「それなら、こういうのがあるよ」という解決策が出てきました。三食、ただ食事を摂るだけのシステムなら、こうはならなかったと思います。
ひととの繋がりを持てるサロンと、プライバシーが守られている個室のバランスのおかげで、自分のペースを取り戻せました。
いまの将来の展望は?
とにかく生活の安定です。貯金はまだありますが、減っていくのを見るのはカウントダウンのような気持ちです。気づくとお金の計算ばかりしています。今後は、ハローワークの求職者訓練で、資格を取得し、仕事を見つけたいと思っています。

障がい者相談支援事業所「相談室あじーる」

生活にお手伝いを必要としている方、じぶんの状態に合わせてはたらける場を探している方を、障害福祉サービスをはじめとする社会資源におつなぎしています。サービスの利用がはじまったあとも、希望にそった支援を受けられているかどうか、お伺いして調整します。

  • 生活にお手伝いが
    必要

    居宅介護(ヘルパー)
    グループホーム

  • まずは日中に行く場所を
    見つけたい

    就労継続支援事業所
    (作業所)

  • 一般就労を
    目指していきたい

    就労移行支援事業所
     

相談室あじーるは、女性の相談に特化しています。また全国手話検定1級をもつ相談支援専門員が常駐していますので、手話による対応も可能です。

地域居住支援事業

シェルターから新しい生活へ移行した後も、地域での安心・安定した生活を送れるようになるために必要な支援へのお繋ぎ、ほかの機関との連携やフードバンクとの連携による緊急食料支援なども行なっています。

食料品イメージ

居場所「あじーるサロン」

週に2〜3日、シェルターの利用者さんや、元利用者さんが滞在できるサロンを開放しています。
お留守番のボランティアさんが常駐しており、雑談などをして過ごすことができます。

食事イメージ

イベント・交流会

シェルター利用後に、繋がりをもてる季節のイベントや、交流会を行なっています。

近況報告会近況報告会
バザー出店バザー出店

ご寄付・ご支援

募金箱

市内の事業所さまにご協力いただき、あじーるの募金箱を設置しています。
市民の皆様にあじーるを知っていただく機会にもなっています。

募金箱

ご協力事業所さま一覧

  • 株式会社六書堂さま
  • ピクシー株式会社さま
  • たんぽぽ司法書士事務所さま
  • 光明社さま
  • ガッチャさま
  • ホンダカーズ南札幌元町駅前店さま
  • ホンダカーズ南札幌南10条店さま
  • ホンダカーズ南札幌中央店さま
  • ホンダカーズ南札幌羊ケ丘店さま
  • ホンダカーズ南札幌福住店さま
  • ホンダカーズ南札幌豊平店さま
  • ホンダレンタリース北海道 札幌駅前ANAクラウンプラザホテル札幌店さま
  • ホンダカーズ南札幌U-CarSelect苗穂駅前店さま
  • ホンダカーズ南札幌U-CarSelectおおあさ店さま
  • ホンダレンタリース北海道 新千歳空港ラベンダー店さま
  • なりた耳鼻咽喉科アレルギー科クリニックさま
  • Φ(ファイ)さま
  • らる畑さま
  • Studio attoreさま
  • 青峯山観音寺さま
  • ハウスプロジェクト株式会社さま
  • フェアトレード雑貨&レストラン みんたるさま